to: dnsops@dnsops.jp
date: Fri, Mar 13, 2009 at 3:22 PM
subject: [DNSOPS dnsops 618] DNSng
鈴木です。
IPv6オペレーションズフォーラムには参加することができず残念でしたが、
ありがたいことに公開された資料を見ることができました。
IRI 伊藤さんの資料(*1)に
「でも、まだしばらくはv6 onlyでは検索できない部分木もあるだろう。」
「枯渇までに、このフェーズは済ませておかなきゃいけない。」
とありますが、そういう認識をもって何か活動が進んでいるという話を聞いた
ことがありません。
*1 http://dev.null.nu/~shin/ipv6operationforum/IPv6-operations-forum-itoh.pdf
以下は、TLDのNSがどこのドメインに委譲されているかをグラフにしたものです。
http://www.e-ontap.com/dns/map/
2007年のものなのでちょっと古いのですが、あまり改善が進んでいるとは思えま
せん。必要なら新しいグラフをつくりますが、、、
委譲先のドメイン自身のNSも内部名とは限らないので、TLDだけでも気が遠くな
る量の「部分木」が入り組んでいます。これらを枯渇までにIPv6トランスポート
に対応させるってのは現実的な話には思えません。
ここはひとつあきらめて、
1. DNSのトランスポートはIPv4とする
2. IPv6では違う名前解決手段に「移行」する
3. DNSをIPv6に本当に「移行」させたいのだったら、いまから、ルートからの
ツリーをIPv4のDNSと分離する
ってのが現実的かと思いますがいかがなものでしょうかね。
今のままのアプローチがIPv6への「移行」を真剣に考えているとは思えません。
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T.Suzuki / E.F.シューマッハーとI.イリイチを読もう
この方は以前からDNSの完全性に非常に疑問を抱かれていて、JANOGなどのメーリングリストでも
問題提起をしてらっしゃる方です。
IPv4のInternet(主張によるとInternot)とIPv6のInternetを分離した方がいい、と。
#ただ言い方が多少エキセントリックなので主張はいいのですが聞いてもらえてないきらいが・・・
IPv4が主体であるうちは問題が見えてこない場合でも、IPv6に主体が移り始めた際には
問題が見えてくる可能性がありますね。
半ば外野から見ていると、DNSは柔軟な仕組みなので問題が起きたら数週間で修正されて
問題が無くなるんじゃないか、という甘い期待が漂っている感じはします。
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